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のっぺのはなし

新潟では、どの家庭でも食卓に上がる煮物のおかずです。「濃餅」「ぬっぺい」“とろみのある”という意味からのっぺとなったとか。主原料の里芋のぬめりからついたそうです。

だしは、ホタテの貝柱、鶏肉、干し椎茸から取ります。

10種類以上の食材が入ります。里芋、にんじん、こんにゃく、油揚げ、干し椎茸、かまぼこ、鶏肉、貝柱、銀杏、絹さや、などです。

​お正月にはとと豆(いくらの方言)や銀杏で飾り付けして少し豪華になります。

のっぺの主となる食材の里芋

里芋のぬめぬめはガラクタン・ムチンという成分

1、コレステロールを低下させる

2、血圧を下げる

3、胃腸の働きを活性させ、便秘を予防する

ちなみに里芋の生産量は、新潟県は全国3位(千葉、埼玉のつぎ)です!

栃尾の油揚げのはなし

新潟県長岡市栃尾の名物です。

通常の3倍の大きさのジャンボ油揚げです。一枚一枚手揚げし、鍋で2回揚げることから芯までふっくらと柔らかで、外側はパリッとした歯ざわりと適度な弾力があります。

栃尾の秋葉神社の参拝客の土産にと、江戸時代から作られたそうです。また当時、馬市があり、馬買いが商売が成立した時に証文代わりに酒を酌み交わしました。その時に、手づかみで豪快に食べられる酒のつまみで考案された説もあります。

​直に火で焼き、刻み葱をのせ、醤油をかけて食べます。

打ち豆のはなし

大豆を蒸して、石臼の上で木槌で叩いてつぶして乾燥させた豆です。雪国の新潟の冬の間の伝統的な保存食でした。一度蒸してあるので、すぐ柔らかくなり、調理時間がかかりません。味噌汁、煮物、炒め物、酢の物に使います。

車麩のはなし

車輪の形の焼き麩です。

小麦粉とグルテン(小麦たんぱく質:水で小麦粉を練って作るもの)でできています。昔から、肉の代わりに精進料理でも使われてきました。保湿性が高く、少量でも満腹感が得られるダイエット食品です。消化吸収がよく、高たんぱく、低カロリーです。保存性に優れ、賞味期限は2年間もあります。

打ち豆と同様、雪に閉ざされた冬の新潟の食生活の中で、たんぱく源として重宝されました。

​車麩の煮つけは、新潟のお母さんのふるさとの味です。

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